世銀、「シリアの地震被害額は7000億円」
3月 04, 2023 15:08 Asia/Tokyo
世界銀行が、先月6日に発生したトルコ・シリア地震によるシリアの被害総額は約7000億円に上る、と表明しました。
フランス通信によりますと、世界銀行は3日金曜、トルコ南部とこれに隣接したシリア北部にて先月6日に起きた大地震と余震について、隣国シリアの直接的な被害額が51億ドル(約7000億円)に上るとの試算を明らかにしました。
この被害額はシリアのGDP国内総生産の約10%に相当し、住宅への直接的な被害が半分近く、インフラへの被害が18%を占めています。
県別では、最も深刻な被害を受けた北部アレッポ県が被害額の45%を占め、次いでイドリブ県、ラタキア県となっています。
世銀はまた、先月20日の地震で被害が拡大し、余震が続いていることから、被害額はさらに増える可能性が高い、との見方を示しました。
ただし、今回の報告書には生産・事業活動の中断など、幅広い経済的な影響は含まれていないとしています。
先月6日のトルコ・シリア大地震の発生から3週間以上が経過した現在、両国の死者は合わせて5万人超え、15万人が被災し、さらに数千人が行方不明となっているほか、数百万人が住む家を失っています。