米軍によるシリア石油略奪が継続
7月 16, 2023 19:13 Asia/Tokyo
シリアの一部を占領する米軍がまたもや、略奪した同国の石油をタンクローリー数十台に積んでイラクへ輸送しました。
シリアでは、2017年9月に米軍の手先であったテロ組織ISISが敗北した直後から、米軍がISISに代わり直接、同国の石油や資源の略奪を始めました。
シリア国営サナ通信によりますと、米軍は盗んだシリア石油を35台のタンクローリーに積み、北東部ハサカ県にあるシリア政府管理外の違法なアルワリド国境を通じて、イラクへと運び出しました。
この報道によれば、米軍は軍事装備品を積む車両65台、冷凍トラック20台、略奪した石油を積むタンクローリー35台を含む、120台の車両から成る移動部隊で、イラク北部の米軍基地へ向かったということです。
米軍はシリア北部および北東部を不法に占領しており、この地域にあるシリア最大の油田やガス田から略奪を行っています。
今回の報道に先立ち、シリアのミクダード外相は、2011年から2022年までにシリアの石油・ガスにもたらされた損害が107億ドルに達していることを明らかにし、「シリア政府はこの損害の賠償を求めていく」と述べました。
シリア政府はこれまでにも、「米軍はシリア北部・北東部に違法に駐留しており、その目的はシリア石油の略奪だけである」と繰り返し強調しています。