シリア大統領、「米と西側諸国はウクライナを手段化」
(last modified Wed, 26 Jul 2023 11:21:03 GMT )
7月 26, 2023 20:21 Asia/Tokyo
  • シリアのアサド大統領とロシアのシリア問題担当大統領特使のアレクサンドル・ラブレンチフ氏
    シリアのアサド大統領とロシアのシリア問題担当大統領特使のアレクサンドル・ラブレンチフ氏

シリアのアサド大統領は、アメリカと西側諸国は自身の目的を達成するための手段としてウクライナを利用していると指摘し、「世界の政治的・経済的危機はこれらの国々によって生み出されている」と述べました。

イルナー通信によりますと、アサド大統領は25日火曜、ロシアのシリア問題担当大統領特使のアレクサンドル・ラブレンチフ氏と行った会談において、「米国と西側諸国は、世界の不安定化およびロシアの国際的地位低下のために、ウクライナ危機を引き起こした。しかし、食糧問題をはじめとしたこの危機の社会的・経済的影響は、彼ら自身の国においてより深刻なものになっている」と述べました。

続けて、「ロシアは米国と西側に対して自らの立場を主張しているが、これは多極的世界の到来を伝えている。国際法を遵守して国家の独立、主権、利益を守ろうとしているすべての国・政府は、まさにこれ(=多極的世界)を求めているのだ」としました。

一方のラブレンチフ氏も、シリアがより安全・安定を増してシリア難民が適切なかたちで帰国できるよう、ロシアが支援を継続することを強調しました。

また、「我が国とシリアは、シリア難民問題の人道的側面を重視しており、この問題を政治化しようとする企みには強く反対する」と述べました。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     urmediem