視点
ガザの子どもたち;イスラエルの戦争犯罪の主な犠牲者
シオニスト政権イスラエル占領軍は、パレスチナ・ガザ地区に対する犯罪を続行する中、今月18日に同地区のジャバリア難民キャンプ内にある学校に対して二度目の爆撃を行いました。この犯罪では少なくとも200人が殉教しており、その多くは子どもたちで占められています。
これまでに発表されているガザでの人的犠牲・被害に関するすべての報告によれば、イスラエルの戦争犯罪の主な犠牲者は子どもとなっています。
統計を見れば、この事実は明白です。イスラエルの攻撃の結果で殉教した1万2300人以上のうち、5100人以上が子供であり、殉教者全体の実に42%を占めています。さらに、3万人以上の負傷者のうち70%は女性や子どもとなっている上、行方不明者3750人のうち1800人も子どもです。
UNRWA国連パレスチナ難民救済事業機関は、「ガザ地区では10分ごとに、子ども1人が死亡しさらに2人が負傷している」と発表しました。これに加えて、同地区の病院では燃料不足により、保育器を必要とする数十人の未熟児が死亡の危険にさらされています。
ここで重要なポイントとなるのが、イスラエルが意図的にガザ地区内の学校を標的に爆撃していることです。イスラエル軍は実際に、現地時間の今月17日にも、ガザ南部アル・ファッラーフの学校を、そして18日にはガザ北部のアル・ファーフーラ学校を攻撃しており、過去24時間足らずの間に、ガザ地区内の3つの学校が爆撃されました。これにより少なくとも200人が殉教していますが、その多くはやはり子どもたちです。
さらに、アル・ファーフーラ学校の攻撃と同時に、ガザ北部のテル・ザアトル学校も爆撃されました。これらの一連の出来事では、イスラエル政権がガザ地区の病院や医療施設を狙う理由として掲げていた、病院の地下のパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスのトンネルやイスラエル人捕虜の存在確認という目的を達することができず、それにもかかわらず学校に攻撃の矛先を向けたことが明らかにされました。
もう1つの重要な問題は、今回意図的に攻撃されたジャバリア難民キャンプ内のアル・ファーフーラ学校が、UNRWAの管轄下にあったということです。UNRWAはまた、学校や避難者の集結場所の状況について日々イスラエル軍に情報を提供し、それらの場所が攻撃をうけないようにしていたことを明らかにしました。駐ガザUNRWA事務所のアナン・アブ・ホスナ報道官は先週、同機関の管轄下にある50の学校が爆撃されたと表明しています。
パレスチナ人の子どもたちがシオニストによる戦争と犯罪の主な犠牲者であるという事実に加え、生き残った多くの子どもたちも、この戦争のために両親や家族を失っています。また、少なくない子供たちが病気を抱えているものの、爆撃や燃料不足による医療機関の閉鎖などのさまざまな理由で、治療を受けることができなくなっています。
仮にガザ戦争が今すぐ終結したにせよ、子どもの殉教者数がさらに増加することは必至です。しかし、国際社会が今なお傍観者のままでおり、米国、フランス、英国、ドイツが包括的にイスラエルを後押ししていることから、シオニスト政権に対する行動やその子供を殺す行動の阻止の可能性は、事実上存在していないのです。