レバノン大統領がシリア武装勢力拠点への対処を命令/イスラエルによる周辺諸国への侵略継続:西アジア関連ニュース
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レバノン大統領がシリア武装勢力拠点への対処を命令/イスラエルによる周辺諸国への侵略継続:西アジア関連ニュース
レバノンのジョセフ・アウン大統領が軍当局に対し、国内北部と東部の国境に駐留する軍部隊にシリア領内からレバノンを脅かす勢力の拠点への対処に当たらせるよう命じました。
【ParsToday西アジア】イスラエル軍は相変わらずレバノンとの停戦協定違反を続け、レバノン東部バールベック地方ジャンタ市近郊のシャアラ地区を狙い空爆し、これによりレバノン人6人が殉教したほか、2人が負傷しました。この攻撃でイスラエルは6件の停戦協定違反を犯し、昨年11月の停戦協定発効以来、イスラエルによる停戦違反の総数は872件に増加しました。イスラエル軍は8日もレバノン南部で爆撃や家屋の焼き討ち、戦闘機や無人機による空爆、音響爆弾の投下を続けています。
ヨルダン川西岸でパレスチナ人31人が負傷
ヨルダン川西岸ベツレヘムで8日夜、イスラエル軍兵士とパレスチナ人青年らと衝突し、これによりパレスチナ人31人が負傷しました。パレスチナの放送局・アルヨウムは地元筋の話として、「イスラエル軍兵士らは、ヨルダン川西岸トゥルカルム東部のヌール・シャムス難民キャンプに身を寄せている一部の家族を強制的に退去させた」と伝えています。
イスラエルがシリアを空爆
イスラエル軍は、シリア南部ダルアー郊外のアンハル市東部にある複数の倉庫を空爆しました。この攻撃は「倉庫に軍需品が保管されている」との主張によるものです。カタール衛星通信アルジャジーラおよび、レバノンのアルマヤーディンTVもシリアの情報筋の話として、イスラエルの戦闘機がシリア首都ダマスカス郊外アル・ドゥリジ地区の施設を攻撃したと報じました。
レバノンで新政府発足へ
レバノンではジョゼフ・アウン大統領がナジブ・ミカティ氏率いるレバノン暫定政権の退陣を命じる大統領令に署名し、ナワフ・サラーム国際司法裁判所前所長率いる新政権が発足しました。レバノン新政府は24人の閣僚で構成され、国会議員84票の獲得により発足しました。
シリア武装勢力の攻撃に対するレバノン軍の対処
レバノンのアウン大統領は、シリア領内からレバノンを脅かす軍事拠点に対応するため、レバノン北部及び東部国境に駐留する軍部隊が対処するよう同国司令部に命令を出しました。これにより、レバノン北部と東部の国境に駐留するレバノン軍部隊は、シリア武装集団によるレバノンの複数地域への砲撃と銃撃があった最近の衝突に対し、適切な武器で対応しました。

