ガザ戦争で負傷したイスラエル兵の数が判明/イスラエル政権内部で対立激化
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ガザ戦争で負傷したイスラエル兵の数が判明/イスラエル政権内部で対立激化
ハマスの報道官は、イスラエルとの停戦合意の第2・第3段階を実施する用意が整っていることを明らかにしました。
【ParsToday西アジア】 ハマスのカシム報道官は、「ハマスは合意の全事項を履行する真剣さを示すべく、調停者の要請に同意し、現段階で釈放する捕虜の数を増やした」と発表しました。
カシム報道官は一方で、イスラエル側の妨害行為に触れ、「イスラエル側の遅延はあるが、合意の第2段階に関する交渉が近く始まると期待している」と述べました。また、「イスラエル側がガザ統治からのハマス排除という条件を提示したことは1つの心理作戦だ」とし、ガザ地区からの抵抗勢力の撤退は一切受け入れられないと強調しました。さらに「ハマスは、ネタニヤフ首相が提示した抵抗勢力の武装解除と指導者の排除という条件を一切受け入れない」と強調しました。
ガザ戦争で負傷したイスラエル兵は1万6000人
イスラエル軍復興局の報告によると、2023年10月7日のハマスによる「アクサーの嵐」作戦開始以来、1万6000人のイスラエル兵が負傷したことが判明しました。そのうち8600人が身体的な問題を抱えているほか、7500人が心的外傷後ストレス障害、不安、うつ病、適応障害などの深刻な精神的トラウマに苦しんでいるということです。さらにこの報告では、「開戦以来、ガザ戦争に参加したイスラエル軍兵士と警察部隊の846人が殺害された」と述べられています。
イスラエル政権内で対立
イスラエルの第13チャンネルTVは、トランプ米大統領が提案したガザからのパレスチナ人追放構想に関して、イスラエル閣僚の間で対立が起きていると報じました。それによりますと、イスラエル内閣の法律顧問であるガリ・バハラヴ・ミアラ氏は、トランプ大統領の計画に対する法的判断を準備し、この問題を検討するために定期的に会合を開く必要があると強調しています。しかし、ネタニヤフ内閣のサール外相はミアラ氏を批判し、「閣僚らはこの顧問の指示を必要としていない」と警告しました。
ガザ南部ラファに対するイスラエル軍の攻撃でパレスチナ人2人が殉教
パレスチナ情報筋は、イスラエル軍の戦車がガザ南部ラファで少なくとも2人のパレスチナ人を殉教させたと発表しました。死傷者はさらに増える可能性があるということです。
イスラエルはガザ地区のモスク1109棟を破壊
ガザ地区宗教省は声明で、同地区内のモスク1244棟のうち1109棟がイスラエル軍により全壊あるいは半壊したと公表しました。同省の声明によれば、ガザ地区にあるモスク全体の89%が破壊されたということです。これにより、834のモスクが完全に破壊されて瓦礫と化し、また275のモスクが深刻な被害を受け使用不能となっているということです。またこの声明では、ガザの宗教・寄付部門への損害額は5億ドル以上と推定されるほか、寄付省職員、説教師、導師を含む殉教者数は315人に達し、拘留者数は27人に達しているとされています。