嫌悪の津波:イスラエルが世界で最も嫌われる政権になった経緯とは?
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ここ数週間、シオニスト政権イスラエルの政府関係者や著名人らが、同政権に対する世界規模での嫌悪感が高まっていることについて繰り返し懸念を表明しています。
(last modified 2025-08-16T09:55:59+00:00 )
8月 05, 2025 13:30 Asia/Tokyo
  • ガザにおけるイスラエルの犯罪に対する嫌悪感が高まる
    ガザにおけるイスラエルの犯罪に対する嫌悪感が高まる

ここ数週間、シオニスト政権イスラエルの政府関係者や著名人らが、同政権に対する世界規模での嫌悪感が高まっていることについて繰り返し懸念を表明しています。

イスラエルに対する世界的な憎悪と嫌悪の高まりは、シオニスト占領地の市民や関係者にとって共通の懸念事項となっています。シオニスト政権の著名な広報顧問であるバラク・サリ(Barak Sari)氏は、国際舞台における同政権のイメージ悪化について警告しました。また、現在までに550人以上の元イスラエル軍将校がネタニヤフ・イスラエル首相に厳しい内容書簡を送り、明確な戦略目標なしでのガザ戦争続行に対して警告するとともに、それによりイスラエル政権が出口のない長期かつ多額の費用がかかる占領に突入することになる、と述べています。さらに、過去にイスラエル科学文化相・民間防衛相だったマタン・ヴィルナイ(Matan Vilnai)氏はイスラエル内閣と世論に宛てた書簡の中で、「こうした政策は戦争を複雑化するとともに、イスラエルを益々地域・世界的な孤立に追い込むだろう」と強調しました。

ピュー研究所、ギャラップ研究所、ユーガブ研究所といった著名な世論調査会社やハーバード大学など、国際的に著名な西側諸国の複数の機関による最近の世論調査の結果はいずれも、イスラエル現政権に対する憎悪間の大幅な増大やこの政権の非合法性、世界的な孤立、世論の爆発などを物語っており、これは過去2年間における同政権の最大の損失の1つとなっています。

この世界的な嫌悪感は非常に大きく、イスラエルの第12チャンネルTVの調査にればと、イスラエル占領地の住民の56%が、ガザ戦争に対する世界規模での抗議と批判の高まりにより、同占領地から出られなくなることを懸念しています。

ここで重要な疑問となるのは、なぜシオニスト政権に対する世界規模での憎悪が最高レベルに達し、今なお高まり続けているのか、ということです。

こうした世界規模での反イスラエル感情の最も重要かつ主要な理由は、国際世論の面前でシオニストが牛耳るイスラエル現政権の犯罪的側面が露呈したことです。ガザの人々を飢餓に追い込む政策は約1400人が餓死・殉教につながり、シオニスト政権の非人道的で犯罪的な側面を暴露する主因となりました。世界の人々は現実に、飢餓によって死に瀕し、あるいは死と闘っているガザの子どもたちの悲惨な身体的状況を目の当たりにしています。

イスラエル紙ハアレツの著名なアナリスト、ハリエル(Israel Harel)氏は「ネタニヤフ首相はイスラエル議会クネセトの夏期会期の終了により『安全なシェルター』に到達したと考えていたが、ガザの飢餓はすべての方程式を覆した。ドナルド・トランプ米大統領でさえ、ガザの痛ましい映像を無関心に無視して無反応でいることはできなかった。シオニスト政権は今や、世界における外交の崩壊に直面している」と強調しました。

イスラエル第12チャンネルTVによれば、ガザ地区の飢餓は今や世界中のメディアのトップニュースとなっており、米CNNや英BBCといった主要メディアのニュースのみならず、世界中のあらゆる放送局で取り上げられています。これらのメディアはいずれも、ガザ地区の飢餓の痛ましい映像を放映しており、ヨーロッパではほぼ全ての人々がこれらの映像を目にすることで一日をスタートしているのが現状です。

さらに、ガザ市民に対するイスラエル犯罪、および民間人が主な被害者となっている西アジア地域でのイスラエル政権の度重なる戦闘行為は、国際的な慣習や価値観の崩壊、そして国際機関の無策ぶりを招いています。

この問題は全世界の世論の怒りを買っています。それは、国際世論の間で「シオニスト政権はアメリカの支援の影で免責特権を獲得した」と考えられるようになり、国際体制における倫理水準の低下と政治的スキャンダルの増大を招いたことに起因します。この点に関して、イスラエル民主党のヤイール・ゴラン党首はネタニヤフ内閣の政策を強く批判し、それが世界規模での反イスラエル感情及び、反ユダヤ主義の増大の主因であるとの見解を示しました。

最後に、イスラエル占領地の当局者やメディアから、シオニスト政権に対する世界規模での反感がかつてないほど高まっていることへの懸念が叫ばれる中、ネタニヤフ首相は「世界がイスラエルを憎む原因はプロパガンダにある」と主張した。しかし、批評家らは「ネタニヤフ首相は権力維持のために、イスラエルを世界から憎まれる政権へと転じさせた」と考えています。

 


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