シオニストが政権の印象操作に向け努力；SNSへの侵入からロボット農場の創設まで

アラビア語のウェブサイト・arbnewが、シオニスト政権イスラエルがターゲットを絞った内容の制作および、同政権に有利な内容の拡散を目的としたチャットボットの訓練のためにアメリカの企業を雇っていることを明らかにしました。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は先月26日、イスラエルの目標達成のための「武器」としてSNSを活用することを強調しています。

【ParsToday西アジア】arbnewのサイトによりますと、イスラエルは保守系企業クロックタワーXL LLCと600万ドル相当の契約を締結し、Z世代向けのメディアコンテンツの制作により、米国におけるシオニスト政権のイメージアップを図っています。

この報道によれば、クロックタワー社はウェブサイトやコンテンツを利用してGPTの枠づけの結果を会話中で提示するということです。つまり、クロックタワーはイスラエルに代わって、インターネットのあらゆる場所から集められた膨大なデータで訓練されたChatGPTのようなAIモデルによるトピックの枠づけ及び、応答の方法に影響を与えるための新しいウェブサイトを創設するということです。

同社はまた、MarketBro AI検索エンジン最適化ソフトウェアも使用しています。これは、クライアントがアルゴリズムに適応し、GoogleやBingなどの検索エンジンで自社の取り組みを宣伝し「関連するストーリーの可視性とランキングを向上させる」ことを支援する予測人工知能プラットフォームのことです。

一方、クロックタワーは、親イスラエル的なメッセージを「サレム・メディアネットワーク」の資産に統合します。これらのネットワークは保守系キリスト教メディアグループで、大規模な一大ラジオネットワークを所有しており、「ヒュー・ヒューイット・ショー」、「ラリー・エルダー・ショー」、「My View with Lara Trump」などの人気番組を制作しています。この保守系メディアネットワークは去る４月、ドナルド・トランプ・ジュニア氏とララ・トランプ氏が同社の主要株主になるとを発表しました。イスラエル政府との新たな合意の中心人物となるのは、元トランプ陣営のキャンペーン・マネージャーのブラッド・パースケール（Bradley James Parscale）氏です。です。クロックタワーを率いる同氏は、サレム・メディアの新たな最高戦略責任者でもあります。

クロックタワー社は契約書の中で、イスラエルを代表してどのようなメッセージを発信するのかについて、あまり明らかにしていません。外国代理店登録法に基づく同社の登録情報によれば、クロックタワーは「米国における反ユダヤ主義撲滅のための全国キャンペーンの実施」を支援するために雇用されているということです。同社の担当者は、イスラエル外務省本部長のエラン・シャヨビッチ(Eran Shayovich)氏です。シャヨビッチ氏のLinkedInプロフィールによれば、同氏は「イスラエルの戦略的コミュニケーションとパブリック・ディプロマシーの取り組みの強化」を目的とした「プロジェクト545」というキャンペーンを率いています。

クロックタワーの活動は、イスラエルから大きく距離を置き、アメリカの他世代とは異なりシオニスト政権を支持していないアメリカ人層をターゲットにしています。

クロックタワーはまた、30日以内にイスラエルに関する「主要な文化、人口動態、感情に関する調査報告書」を作成する予定です。この報告書の作成は、イスラエル政府のプロパガンダ機関を通じてイスラエル外務省のために働く国際メディア、ハヴァス・メディア・ネットワークに向けたものです。ハヴァスがその業務の一環として下請けとして雇ったアメリカ企業は、クロックタワーだけではありません。今月初め、スラッジという名のメディアは「ハヴァスは民主党系の広報会社SKDKニッカーボッカーと60万ドルの契約を結び、SNS上で親イスラエル的な言説を広めるためのボットファームを運営していた」と報じました。

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