ユネスコ決議に対するアメリカとイスラエルの反応
ユネスコが神殿の丘とユダヤ教徒の関係を否定する決議を採択したことは、シオニスト政権イスラエルとアメリカの抗議に直面しました。
シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相は、ユネスコが、聖地ベイトルモガッダスエルサレムでのこの政権の拡張主義の動きを違法としたことに対して、「イスラエルはユネスコの決議をよそに、この地域での入植地建設の拡大に向けた計画を追求する」と語りました。
アメリカ国務省のトナー報道官も、アメリカのユネスコ決議への反対を強調し、「この行動は地域問題の解決を促さない」と主張し増しました。
ユネスコは13日木曜、神殿の丘、とくにこの丘に立つアクサーモスクとユダヤ教徒の歴史的、宗教的、文化的関係を否定する決議を採択しました。この決議には24カ国が賛成し、6カ国が反対、26カ国が棄権票を投じました。
ユネスコの決議はアクサーモスクへのほかの宗教信者の立ち入りを禁じるなどしたシオニストの行動を非難しているだけでなく、イスラエルは全ての拡張主義や暴力を停止し、この機関の声明や決議に基づいて行動すべきだと強調されています。
こうした中、聖地の完全な支配は常にシオニスト政権の目的のひとつであり、この政権はパレスチナを占領したときからこうしたことを考えてきましたが、2014年から聖地東部の占領計画の提示により、パレスチナでの拡張主義を拡大しています。
こうした中、パレスチナのユネスコ加盟は、シオニスト政権の拡張主義を防ぎ、パレスチナの理念を実現するための下地を整える可能性があります。実際、ユネスコが繰り返し、シオニスト政権の聖地での行動を非難していることは、この政権の行動に合法性がなく、国際社会はこの政権の犯罪停止に向け、真剣かつ早急な措置を講じるべきだというメッセージを含んでいるのです。