シリア大統領、「アレッポに関する西側の懸念はテロリストの状況が原因」
10月 20, 2016 18:56 Asia/Tokyo
シリアのアサド大統領が、「わが国のアレッポに対する欧米諸国の懸念の理由は、シリア軍が進軍し、アレッポでテロリストが不利な状態にあることによるものだ」と語りました。
アサド大統領は、スイスのラジオ局SRF1のインタビューで、「シリアの大統領と政府、そして政府軍は国際法規に基づき、傭兵としてシリアを攻撃しているテロリストに対抗している」と述べています。
また、「イラク攻撃の命令を下し、リビアを破壊し、シリアのテロリストを支援している西側諸国の責任者は、戦争犯罪人として裁かれるべきだ」としました。
さらに、「シリア国民は、テロリストの残忍な行動や人々の大量虐殺、西側諸国による自国の封鎖により、シリアを退去した」と語っています。
アサド大統領はまた、シリア国民の生活の停止や破壊に、テロリストや西側諸国が加担していることを指摘し、「テロリストや西側諸国のそれぞれがシリアの破壊に同じ度合いで役割を果たしている」と述べました。
さらに、「ロシアがシリアの政府や国民に寄り添ってきたのは、地域でテロが拡大しないためである。なぜなら、それは中東、さらにはヨーロッパや全世界に悪影響を及ぼすからだ」としています。
アサド大統領とロシアのプーチン大統領はテロ対策に関する最新情勢について、電話会談を行いました。
なお、プーチン大統領はこの電話会談で、シリアに対するロシアの立場は決まっていると強調し、テロ対策やシリアの領土保全に向けたロシアの措置は今後も継続されると述べています。
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