「イスラムの目覚め」会議、最終声明を発表
イラクのバグダッドで開催されていた「イスラムの目覚め」世界フォーラム高等評議会の会合が、声明を発表し、閉幕しました。
この会合は世界22カ国のスンニ派やシーア派のイスラム法学者ら50人が出席し、「イスラム教徒の連帯とテロ対策、パレスチナの理想実現」というスローガンにより、23日日曜、2日間の日程を終え、閉幕しました。
イスラム法学者らは、この会合の最終声明で、「実際、預言者ムハンマドの真のイスラムの基盤と価値に立ち戻ることは、イスラム教徒の国民が現在直面している問題を解決する唯一の道だ」と強調しました。
この声明では、「シオニズムの妨害にもかかわらず、イスラムの目覚めは停滞に直面するどころか、日を追うごとに新たな魅力や多様な方法を伴って前進している」と強調されています。
さらに、「現在イスラム諸国は、モスル解放作戦においてイラクの民主政府を支持すべきだ」と語りました。
この声明はまた、シリアの領土保全、独立、国家主権、この国の危機の政治的解決を強調すると共に、サウジアラビアに対し、国際法の枠内で、イエメンでの空爆や民間人の殺害を終わらせるよう勧告し、その理由として、「これらの犯罪はサウジアラビアにとって何の結果にもならないからだ」としています。
この声明はさらに、パレスチナの理念、聖地の解放をイスラム世界の最も原則的な問題だとし、イスラム世界に対して、シオニスト政権をイスラム世界の基本的な敵とすることで、パレスチナの領土解放の理想を実現するために全力を尽くすよう求めています。
イスラムの目覚め世界フォーラムのヴェラーヤティ事務局長は23日日曜、この会議の閉幕式で、「モスルの解放作戦と同時に各国のスンニ派とシーア派の法学者がこの会合に出席したことは、連帯による勝利の大きなメッセージだ」としました。
イスラムの目覚め世界フォーラムはイランの最高指導者ハーメネイー師の提唱により、6年ほど前に結成されました。