シリア、「アメリカ主導の連合軍は、テロと戦う人々を相手に戦っている」
8月 03, 2017 18:58 Asia/Tokyo
シリア外務省が国連安保理に対し、シリアの民間人の殺害とインフラの破壊を理由に、アメリカと、同国が主導する対ISIS連合軍に参加している国々を処罰するよう求めました。
ファールス通信によりますと、シリア外務省は2日水曜、「アメリカ主導の有志連合軍は、シリアの病院や橋、ダムを標的にしている」と強調し、「この連合軍は、テロリストたちと戦っている軍隊や勢力に対抗している」としています。
この数週間で、有志連合軍によるシリアの民間人の殺害が増加しています。
シリア北部の都市ラッカに対する、1日火曜の有志連合軍による攻撃で、30人のシリア市民が死傷しました
また、ラッカでは先月27日と29日にも、有志連合軍の戦闘機により民間人が死亡しています。
有志連合軍はまた、先月の27日から29日までの間に、シリア北東部デリゾール州において、多数の女性や子どもを含む90人以上の民間人を殺害しました。
アメリカ主導の有志連合によるシリアとイラクへの攻撃を監視する団体「エアウォーズ」は、最近、「シリアとイラクでは、2014年から現在までに有志連合軍の攻撃で、およそ3000人の民間人が死亡した」と発表しました。
アメリカは近年、テロ組織との戦いを口実にシリアやイラクで、民間人を標的にした攻撃を続けています。
テロ組織ISISに対抗する国際有志連合軍は、アメリカのオバマ政権時代に、イラクとシリアに存在するISISとの戦いを口実に結成されました。
こうした中、正式な統計によりますと、ISISを初めとするテロ組織を結成させ、資金や軍備面での支援を行っているのは、アメリカとこれに同盟する西側・アラブ諸国だとされています。
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