アメリカとその同盟国がシリアを軍事攻撃
アメリカ、イギリス、フランスが国連安保理の承認なしにシリアをミサイル攻撃しました。
ロイター通信によりますと、アメリカはイギリス、フランスとともに14日土曜未明、シリアの首都ダマスカス近郊と、西部ホムスをトマホークミサイルにより攻撃しています。
最新の情報では、ホムスで民間人3名が負傷したとされています。
アメリカのマティス国防長官は、「アメリカ、イギリス、フランスの初期段階の作戦は終了しているが、この攻撃による被害状況は発表されていない」と語りました。
これら3カ国の政府関係者は、このミサイル攻撃は、事前の打ち合わせにより、シリアに化学兵器を使用させないようにするために行われた、と主張しています。
この数日、西側諸国のメディアは、シリア政府軍がダマスカス近郊の東グータ地区にある都市ドゥーマにおいて、化学兵器を使用したと主張しています。
シリアのテレビ局は、「シリア政府軍は、対空防衛によりアメリカ、イギリス、フランスの連合軍による空爆に対抗している」と報じました。
アメリカの議員の一部は、同国政府が議会をないがしろにしたことを非難し、今回のシリア攻撃は違法だとしています。
アメリカ・ワシントン駐在のアントノフ・ロシア大使は今回のシリア攻撃に警告を発し、この攻撃は結果なしでは済まないとしています。
ロシア外務省も、今回のシリア攻撃は同国の危機の政治的な解決に水をさすことになる、と表明しました。
国連のグテーレス事務総長も声明を発表し、全ての国に対し、自重した行動を取り、シリア危機を助長しないよう呼びかけています。
国際人権団体アムネスティインターナショナルも、今回のシリア攻撃に反応し、この攻撃による民間人への被害に関して警告しました。