4月 29, 2018 16:45 Asia/Tokyo
  • イランのザリーフ外務大臣(左)とロシアのラブロフ外務大臣(中)トルコのチャヴシュオール外務大臣(右)
    イランのザリーフ外務大臣(左)とロシアのラブロフ外務大臣(中)トルコのチャヴシュオール外務大臣(右)

ロシア・モスクワで、同国とイラン、トルコによるシリア関連の外相会合が実施され、共同声明の中でシリアの領土保全と独立、国家主権の維持が強調されました。

イラン外務省の情報サイトによりますと、イランのザリーフ外務大臣とロシアのラブロフ外務大臣、そしてトルコのチャブシオール外務大臣は、シリアにおける停戦維持を保証する国として28日土曜、モスクワで2回目の三者協議を実施しました。

これらの3カ国の外務大臣は、国連安保理の決議にそって、シリア危機の政治的、恒久的な解決の円滑化に向けた共同での努力を増やすことで合意しました。

この共同声明ではまた、シリアでの化学兵器の使用が非難されるとともに、近隣諸国の国家安全保障や、シリアの領土保全と国家主権の脆弱化を狙った行動に対抗することが強調されています。

ザリーフ大臣は、今回の協議の終了後、「シリアの領土保全や国家主権への攻撃、或いは好戦的な主張では、問題の政治的な解決法を見出すことはできない」と語りました。

さらに、「イランは、化学兵器による最大の犠牲国として、こうした兵器の一切の使用を非難する」とし、「過去に、イラクに対し化学兵器の使用を支援した国は、今や化学兵器の使用の反対を訴えることができず、彼らが政治的な目的を追求していることは明らかだ。また、そうした行動はシリア問題の政治的な解決の遅延を招いている」と述べています。

また、「シリアで、化学兵器の使用が疑われる現場での、中立的な国際調査の結果が早急に出され、化学兵器禁止条約に照らした、これに関する国際社会の共同作業が注目されるよう希望する」としました。

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