イエメン航空機関長官が、首都サヌア空港の業務再開を要請
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イエメンの首都サヌアの国際空港
イエメン航空機関のガーネム長官が、改めて国連と国連安保理に対し、同国の首都サヌアの国際空港再開に向けた早急な措置を講じるよう求めました。
イエメンのアルマシーラ・テレビが24日日曜、報じたところによりますと、ガーニム長官は「サウジアラビア主導アラブ連合軍によるイエメン攻撃は、国際法や国連憲章に反しており、この攻撃によりサヌア国際空港が閉鎖・業務停止に追い込まれた」と語っています。
また、「国際社会の沈黙という恥ずべき行動のもと、アラブ連合軍は依然としてサヌア空港への民間機の発着を阻止している」と述べました。
イエメン保健省も最近、「アラブ連合軍の攻撃および封鎖により、イエメンでは540万人以上が栄養不良に陥っている」としています。
同省はさらに、「サウジアラビアがイエメンを封鎖したことで、治療を目的とした国外への渡航ができなかった4万3000人の患者が命を落とした」と表明しました。
こうした中、イエメン保健省のアルハーズリー報道官は、「我が国の32万人以上の患者が治療のため、国外への渡航を必要としている」とし、「サヌア空港の閉鎖により、必要な医療機器を使用できなかった2万8000人以上のガン患者が死亡した」と語りました。
サウジアラビアは、アメリカやアラブ首長国連邦など複数の国の支持を得て、2015年3月からイエメンを軍事攻撃し、全面的に封鎖しています。
この戦争で、イエメンではこれまでに1万6000人以上が死亡、数万人が負傷したほか。数百万人が住む家を失い難民化しています。
さらに、アラブ圏の最貧国イエメンはこの戦争で食糧や医薬品の深刻な不足の事態に直面しています。
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