イラク民兵組織が、米大使館前での集会の終結を要請
1月 02, 2020 04:33 Asia/Tokyo
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在イラク米大使館前で抗議する人々
イラク民兵組織・ハシャドアルシャビがイラク人抗議者らに対し、同国バグダッド市内のアメリカ大使館前での抗議集会を止めるよう求めました。
イルナー通信によりますと、この民兵組織は1日水曜、声明を発表し、イラク人抗議者らに対し、同国のアブドルマハディ首相兼イラク全軍総司令官の要請に従い、駐バグダッド米大使館前から退去するよう求めています。
先月31日から、数百人のイラク市民が同国民兵組織の拠点に対するアメリカ軍の攻撃に抗議し、アメリカ大使館前に集結しており、保安警備がさらに強化されたにもかかわらず、2日連続で占拠行動を続行しています。
イラクのある体制責任者によれば、アメリカ大使館前でのこの2日間における負傷者数が77人に増加しているということです。
これらの負傷者は、アメリカの狙撃兵の音響爆弾や発煙弾、プラスチック弾により負傷しています。
先月29日、アメリカの無人機がシリア・イラク国境地帯にあるイラクの民兵組織ハシャドアルシャビの拠点に夜襲をしかけ、これにより少なくとも30人のこの組織のメンバーが殉教したほか、51人が負傷しました。
この攻撃は、イラク国民の感情を逆撫でし、怒りを煽動する結果となっています。
31日火曜、抗議者らは今回の攻撃による殉教者の葬儀の後、アメリカ大使館の壁にハシャドアルシャビ及び抵抗グループの旗を取り付け、星条旗を燃やして反米スローガンを叫ぶとともに、同大使館の閉鎖とアメリカ軍のイラク撤退を求めました。

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