米民主党議員が、ガザ地区封鎖解除のための措置を要請

2月 20, 2020 20:13 Asia/Tokyo

アメリカ下院の民主党議員グループが、トランプ政権にパレスチナ・ガザ地区の封鎖解除のための措置をとるよう求めました。

アメリカの政治専門紙ザ・ヒルによりますと、マーク・ポカン（Mark Pocan）議員とデビー・ディンゲル（Debbie Dingell）議員の主導する31人の民主党の下院議員は、同国のポンペオ国務長官にあてた手紙の中で、パレスチナが人道危機に直面していることを強調しました。

民主党議員らは手紙の中で、「我々はこの手紙によりトランプ政権に対し、現在パレスチナのガザ地区で起きている人道危機を緩和させるような措置を即時行い、安全保障的かつ人道的な危機を煽っている行き詰まりの政策に対して解決策を取るよう求める」と表明しました。

この手紙ではまた、「今年に入り、飲料水、発電施設、公衆衛生・医療システムや、そのほかの基本的な社会的・経済的インフラをめぐる状況は悪化し、完全崩壊寸前にまで追い込まれている」とされています。

アメリカは2018年1月、一方的な「世紀の取引」の受諾をパレスチナ側に迫るため、パレスチナ難民の援助や求職のための人材開発などを行う機関であるUNRWA国際連合パレスチナ難民救済事業機関に対する3億ドルの補助金を打ち切りました。

UNRWAは、ヨルダン川西岸地域、ガザ地区、ヨルダン、レバノン、シリアなどの難民およそ600万人を支援しており、補助金の停止は、同機関に深刻な財政危機をもたらしています。

シオニスト政権イスラエルは2006年からパレスチナのガザ地区を封鎖し、燃料、食料、医薬品、建築資材といった必需品の同地区への搬入を妨害しています。

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