イドリブ情勢 シリア国連大使、「トルコ軍がシリア北部でテロ組織を支援」
シリアのジャアファリー国連大使が、「トルコ軍は、シリア北部イドリブ州でテロ組織の支援役を買って出ている」と非難しました。
IRIB通信によりますと、ジャアファリー国連大使は28日金曜夜、シリア北部イドリブ州の状況をめぐり開かれた国連安保理緊急会合において、「トルコ軍は、テロリストの動向監視を目的にシリア北部に設置した自軍の監視拠点を、テロ組織支援の作戦拠点へと転換した」と述べました。
また、「シリアが戦っているのは他国領内ではない。自国領内だ」と強調し、「シリア軍によるテロとの戦いは、国連決議にそって継続されるだろう」と強調しました。
さらに、自国の利益確保のためにトルコ政府がシリアの一般市民を人間の盾として利用していることを強く非難し、「政府軍がシリア北部アレッポ州やイドリブ州で展開中の作戦は、各州の住民をテロリストの犯罪から解放することが目的だ」と語りました。
ロシアのネベンジャ国連大使もこの緊急会合で、「テロリストは、イドリブ州での停戦合意に違反している」と強調し、「シリアは、テロリストの攻撃に報復する権利がある」と述べました。
シリア政府と同盟国軍は、シリア国内のテロリストの最後の拠点とされるイドリブ州で作戦を展開していますが、トルコや西側諸国からは批判の声や警告が寄せられています。
トルコは、シリアに残るテロ組織の主要な支持国です。
トルコ軍はこの数日、テロリスト支援のため、シリア軍の拠点やインフラを繰り返し攻撃しています。現在、シリア北部はトルコ軍に占領されています。
過去3年間、トルコ軍は何度もシリアに軍事侵攻していますが、国際社会はシリア北部に対するトルコ軍の侵略行為を強く非難しています。
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