メッカで大巡礼の儀式が開始 保健対策で巡礼者1万人に制限
(last modified Wed, 29 Jul 2020 08:30:01 GMT )
7月 29, 2020 17:30 Asia/Tokyo

メッカ巡礼者らが、新型コロナウイルス感染拡大防止のためにサウジアラビア保健省と巡礼省により取られた厳しい保健対策の下、ハッジ大巡礼の儀式を開始しました。

イルナー通信が29日水曜、報じたところによりますと、白い巡礼衣をまとった巡礼者がたった一カ所に集められて儀式が開始されるのは、メッカ巡礼の歴史において初めてのことです。

今年の大巡礼に参加する人数は、新型コロナウイルス感染拡大を考慮して例年より大幅に制限され、サウジアラビア人と同国に居住する外国人の1万人のみに限定されました。

サウジ当局の発表によれば、参加者は巡礼2日目にあたる、アラファの祭日として知られるイスラム暦ズー・アル=ヒッジャ月9日(=30日木曜)、巡礼儀式のうち最も重要な儀礼に参加するため、ミナー谷からアラファト山へと移動します。

すべての巡礼者はこの際、マスクを着用した上で互いに1.5mの距離を取る必要があります。

昨年の巡礼月に儀式に参加した人数は250万人でした。

新型コロナウイルス関連の統計情報を提供しているウェブサイト「Worldometers」によれば、サウジアラビアでの感染者は累計約27万1000人で、このうち約2800人が亡くなっています。

 

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