スウェーデンでのコーラン焼却事件に、エジプト・アズハル大学が反発
9月 02, 2020 17:31 Asia/Tokyo
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アズハル大学のタイエブ総長
エジプトにあるイスラム教スンニー派の最高学府・権威機関であるアズハル大学が、「イスラムの聖典コーランへの侮辱行為は嫌悪すべき犯罪」と糾弾する声明を発表しました。
IRIB通信によりますと、スウェーデンで先月28日、過激派勢力がコーランを焼却する事件を起こしたことを受け、アズハル大学のタイエブ総長は声明を発表し、「今回の事件はテロ行為であり、テロ拡散につながる土台となる」と強く非難しました。
また、ツイッターとフェイスブックにおいて、「コーランを焼却するという不遜な犯罪を起こした者は、この犯罪がすべての面で嫌悪されるべき人種主義的な暴力行為であり、すべての人類文明とは程遠いこと、また東西両文明が苦しむテロという火を燃え上がらせる薪に等しいということを肝に銘じておくべきだ」と表明しました。
さらに、「コーラン焼却という行為は、世界の20億人近いイスラム教徒の感情を焼き尽くすに等しい。人類史上に醜悪で恥知らずな犯罪として刻まれるだろう」と強い嫌悪を示しました。
この事件後、スウェーデン最南部の町メルメでは市民が抗議デモを行いました。
先月28日、デンマークの極右政党「Stram Kurs」(ハードライン)のラスムス・パルダン党首が、コペンハーゲン中心部でコーランを燃やすという事件があり、同国で文化・人種間の軋轢を引き起こしました。
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