イエメン首都空港が燃料危機で閉鎖
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イエメン首都サヌアの国際空港
イエメン運輸相が、同国首都サヌアの国際空港が、燃料不足により9日水曜から閉鎖されることを発表しました。
ファールス通信によりますと、イエメンのアルシャミ運輸相は7日月曜夜、「首都サヌアの国際空港では、必要とされる燃料が底をついたために、9日水曜から国連や国際人道機関のフライトが休止となる」と発表しました。
また、「サウジアラビア主導アラブ連合軍は、イエメン向けの石油製品を積んだ輸送船を入港させず留め置き、イエメンの人道的悲劇を発生させている」と表明しました。
そして、「イエメンで病気治療のために海外渡航を必要としている54万人以上の人々が、国際空港閉鎖により望みを絶たれ、命の先を見通せない状況になる」と続けました。
イエメンメディアの報道では、国内の数十件の病院も燃料不足に瀕しており、業務停止寸前の状態にあるとされています。
国連の許可を受けた石油製品を輸送する船舶およそ15隻がイエメン西部のフダイダ港に入港しているにもかかわらず、アラブ連合軍はこれらの船がイエメン国内に入る許可を出さず、同国は燃料危機に陥っています。
イエメンでは、5年にわたるアラブ連合軍の全面的国境封鎖により、燃料や食料が著しく不足した状況になっています。
国連のローコック人道問題担当事務次長は最近、「イエメンは史上最悪の人道的悲劇に直面している」と述べています。
サウジアラビアは、2015年3月からアメリカやUAEアラブ首長国連邦、そのほかの数カ国の支援を受けてイエメンを軍事攻撃し、同国を封鎖しています。
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