イエメンで、首都空港の閉鎖継続により女性、子ども合わせて8万人以上が死亡
12月 24, 2020 16:35 Asia/Tokyo
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イエメンの子ども
イエメン救国政府運輸相は、同国首都サヌア国際空港の閉鎖継続により8万人以上の女性、子どもが命を落としている、と語りました。
イエメンのアルマシーラ・テレビのウェブサイトによりますと、イエメン救国政府のアルシャーミー運輸相は23日水曜、「サウジ国防省の命により実施された我が国のサヌア国際空港の閉鎖という犯罪は、人権侵害、かつ国際的な条約や規定への明らかな違反である」と述べました。
また、「サヌア空港の閉鎖により、慢性疾患を患う5万4000人のイエメン国民、および治療のために緊急渡航を必要とする人々が海外に渡航できず、また海外在住の400万人のイエメン国民も帰国できずにいる」と述べました。
さらに、「サヌア空港の閉鎖が長引くにつれ、イエメン国民の権利を無視し続けるサウジアラビア主導アラブ侵略者連合軍と国際的組織の様相が、より一層明確になっている」と強調しました。
そして、「サヌア空港の閉鎖が続くことで、侵略者連合の攻撃の結果、多くの子どもや慢性疾患を患う人々の命が失われている」と述べました。
これに先立ち、サヌア国際空港支配人は、治療のためにヨルダンに移送されていた30人のイエメン市民が、7か月前からイエメン帰国のめどが立っていない、と述べていました。
サウジアラビアは2015年のイエメン戦争の開始と同時に同国を包囲しており、イエメンへの人道的援助物資の送付やイエメンからの患者の搬送は不可能となっています。
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