国境なき記者団が、サウジ皇太子をカショギ氏殺害で告訴
言論の自由の擁護を目的としたジャーナリストによる非政府組織「国境なき記者団」が、ドイツの裁判所において、サウジアラビアのムハンマド皇太子をカショギ氏殺害で告訴しました。
英ロンドンに拠点を置く汎アラブ紙Al-Quds-Al-Arabiによりますと、国境なき記者団は2日火曜、声明において、サウジアラビアのムハンマド皇太子を、同国の反体制派ジャーナリスト・カショギ氏殺害、国内のジャーナリストらに対する意図を持った明白な迫害、少なくとも33人のジャーナリスト逮捕、サウジ関係者4人の逮捕などを理由に、ドイツ南東部カールスルーエ市にある連邦裁判所に告訴したことを発表しました。
国境なき記者団は先月27日にも、カショギ氏殺害事件に関する米政府の報告書の公表後に声明を発表し、「サウジアラビアでもカショギ氏の殺害犯らが裁判にかけられることを望む」としていました。
アメリカのバイデン政権は先月26日、サウジのムハンマド皇太子が直接カショギ氏の暗殺を命令したとする同氏殺害事件関連の報告書を、機密扱いから除外し公表しました。これと同時にブリンケン米国務長官は、ジャーナリストや公民権活動家への迫害に関与したサウジアラビア国籍者76人へのビザの発給制限を発表しました。その一方で、バイデン政権はムハンマド皇太子に対しては何の措置も取りませんでした。
米ワシントンポスト紙の記者であったカショギ氏は、アメリカに居を構えムハンマド皇太子を批判する記事を執筆していまた。しかし2018年10月、トルコ・イスタンブールにあるサウジ総領事館において、サウジ要員の手により残虐な方法で殺害されました。
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