国連「現在までに、戦争により1万人以上のイエメン人の子どもが死傷」
3月 14, 2022 17:09 Asia/Tokyo
国連は、イエメン人に対する戦争が開始されて以来、これまでにイエメン人の子供1万人以上が死傷していることを明らかにしました。
イエメン駐在の国連代表は声明の中で、西側諸国の支援を得てのサウジアラビア主導アラブ連合軍による対イエメン戦争が開始されてから、イエメン人の子供1万200人が死亡、または負傷しており、今年に入ってから現在までに子供47人が死傷していることを明らかにしています。
国連児童基金ユニセフは、イエメン戦争開始から7年経過した後、この戦争の終結のために、またイエメンの人々や子供たちが、彼らに相応しい平和の中で暮せるよう、恒久的な政治的解決策を模索すべき時期が来ている、と発表しました。
ロシアの対ウクライナ軍事作戦が始まり、国連や人権を主張する国々がそれに対して差別的な対応を示したことを受け、イエメン議会議長は、国連を揶揄した表明の中で、「国連は、ウクライナに当てている注目の最低4分の1ほど、イエメンにも向けるべきである」としています。
専門家やメディアの報告によれば、西アジアの最貧国であるイエメンは食糧難に瀕しており、この危機はウクライナでの軍事衝突を原因とした食糧供給の混乱により、連鎖的に深刻化する可能性があります。
サウジアラビアは米国、UAEアラブ首長国連邦、その他のいくつかの国の支援を受けて2015年3月以来、イエメンへの軍事侵攻と陸、海、空からの全面封鎖を開始しました。
この攻撃により、これまでに数十万人を超えるイエメン人が死傷、また数百万人が難民となっています。
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