サウジ連合軍が、またしてもイエメン向けの燃料輸送船を拿捕
3月 22, 2022 18:51 Asia/Tokyo
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サウジ連合軍が、またしてもイエメン向けの燃料輸送船を拿捕
イエメンの国営石油会社は、新たに同国に向け燃料を運んでいた船舶1隻がサウジ主導のアラブ連合軍により拿捕されたことを明らかにしました。
イエメン向けの燃料輸送船舶の拿捕という制裁は、イエメンの衛生保健部門に影響を与えており、同国各地で衛生、人道上の惨事が発生する危険性が高まっています。
イエメンのテレビ局アルマシーラが22日報じたところによりますと、同国国営石油会社のムタワッキル報道官は、「サウジ主導のアラブ連合は、イエメン国民の包囲網をより狭める目的で、同国に向かっていた燃料輸送船『Sea Adore』を拿捕する措置に訴えている」とし、「今回の拿捕措置は、問題の船舶が航行前に査察を受け、イエメン港湾への入港に必要な許可も出されていた中で行われている」と述べました。
さらに、燃料不足によりイエメンで発生している人道上の惨事に触れ、「新たな燃料輸送タンカーの拿捕は、これまでにない燃料不足に直面しているイエメン国民の苦しみを増大させるだけである」と語りました。
サウジアラビアは、2015年3月からアメリカの支持を得て、アラブ首長国連邦など複数のアラブ諸国と共にイエメンを攻撃し、全面的に封鎖しています。
この攻撃により、1万7000人以上のイエメン人が死亡、数万人が負傷し、また数百万人が難民となっています。
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