欧州が、米産原油の最大の輸入国に
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欧州が、米産原油の最大の輸入国に
アメリカの国際情報サイト・ブルームバーグが、「ヨーロッパは過去5ヶ月間に2億1300万バレルもの原油をアメリカから輸入しており、アジアを抜いて最大のアメリカ産原油輸入者となった」と報じました。
ブルームバーグが、アメリカ統計局の発表として報じたところによりますと、過去5ヶ月間にヨーロッパ諸国は2億1310万バレルの原油をアメリカから輸入しており、アジアを抜いてアメリカ産原油の世界最大の顧客となったということです。
ちなみに、アジア諸国がこの期間にアメリカから輸入した原油は合計1億9110バレルとなっています。
過去6年間で、ヨーロッパ諸国によるアメリカ産原油の輸入量がアジアを上回るのは初めてのことです。
その理由としては、やはりウクライナにおけるロシアの特殊軍事作戦や、これを理由に米とEU諸国が行使した対ロシア制裁による、ロシア産原油の輸出動向の変化が指摘されています。
もっとも、EUによる対ロシア制裁が完全実施されるまでは、アメリカ産原油はおそらく、EUにとってロシア産原油に置き換わることはないと思われます。
エネルギー分野の専門家によりますと、このことが意味しているのは、ヨーロッパ諸国が仮に今年末までのロシアからの原油輸入を完全に停止、あるいは削減しようとした場合、アジアからの輸入を増やさざるを得なくなる、ということです。
メイソンターナー・エネルギー研究所のジョナサン・リッチ主任研究員は、「対ロシア制裁行使によりヨーロッパ諸国が抱える石油不足は1日当たり70万バレル以上にも達し、EUはこの不足分を埋め合わせるために、新たな石油輸入元の模索を迫られる」と見ています。
なお、アメリカは去る6月にはさらに、ヨーロッパ天然ガス産業史上初めて、同地域にとって最大のガス供給源となっています。

