OPECプラス、当初計画より日量300万バレル減産
7月 31, 2022 16:09 Asia/Tokyo
OPEC・石油輸出国機構にその他の産油国を加えたOPECプラスの次期会合が近づく中、6月のOPECプラス加盟国による原油生産量が、予想されていた量よりも日量300万バレル少なかったことが発表されました。
ロイター通信によりますと、一部のOPECプラス加盟国に対する制裁や、その他加盟国の低い設備投資が原因で、OPECプラスが世界のエネルギー危機を低減できなくなっています。
この出来事は、OPECが石油増産によりロシア産原油の禁輸を補い、エネルギー価格の高騰やインフレ上昇を抑えられると希望を持っていたバイデン米大統領にとって失敗となりました。
ロシア・インタファクス通信によりますと、OPECプラスの去る6月の産油量は、事前に合意・計画されていた量より日量284万バレル少なかったことがわかりました。
大半のOPEC加盟諸国による石油産業への設備投資は、近年の原油価格の低下および、脱化石燃料・代替エネルギー確保にむけた投資家らへの圧力により、大幅に減少しています。
情報筋によると、アメリカによる増産要求にもかかわらず、OPECプラスは今週開かれる会合で今年9月の生産量を変える予定はないということです。しかし、少量の増産について話し合われる可能性はあるということです。
投資家らは、8月3日に開かれるOPECプラスの行方を見守っています。