米が、ロシア産石油を高価購入の企業に制裁示唆

米財務省が、定められた上限よりも高い価格でロシア産石油を購入する企業に対し、制裁を加えると脅しをかけました。

イルナー通信によりますと、米財務省は9日金曜夜、「ロシア産石油の上限価格設定メカニズム」を発表し、定められた上限よりも高い価格でロシア産石油を購入する個人や企業に対し、制裁を課す可能性があるとしました。

この発表では、ロシア産石油の海上輸送禁止措置を12月5日に、さらにロシア産石油製品の輸送禁止措置を来年2月5日に開始するとしました。

G7・主要7カ国の財務相会合は先日、ロシア産石油の輸出上限価格を設定することで合意しました。

一方、ヨーロッパ諸国はエネルギー不足の危機に激しく悩まされており、当局や専門家は今年のヨーロッパの冬は厳しいものになると予測して警鐘を鳴らしています。

一方のロシア政府は、この上限価格を順守しようとする国々には今後石油を販売しないと強調しています。

最新のデータでも、西側諸国が広範な制裁を展開しているにもかかわらず、今年8月のロシアの石油輸出量は例年よりも多くなっていることが分かっています。

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