独ルフトハンザCEO、「航空運賃はコロナ前に戻らず、値上げ必須」
(last modified Tue, 13 Sep 2022 05:59:35 GMT )
9月 13, 2022 14:59 Asia/Tokyo

ドイツ航空大手ルフトハンザ航空の最高経営責任者(CEO)が、航空運賃がコロナ前の水準に戻ることはないだろう、との予測を示しました。

ロイター通信によりますと、ルフトハンザ航空のシュポアCEOは12日月曜、「航空運賃が新型コロナウイルスの世界的大流行前の水準に戻ることはないだろう」と明言するとともに、運賃は将来的に安定、あるいは上昇するとの見通しを示しています。

また、ベルリンで開催されたイベントで、20ユーロ(約2900円)を下回る値段で売られている航空運賃は無責任で安すぎると語りました。

その上で、「航空業界は投資強化へ資金を確保し、コロナのようなショックに対してより強靱になるため、運賃の値上げが必要だ」と訴えています。

さらに、ドイツは景気後退が予想されていると指摘し、消費者の需要が冷え込む恐れがあると警告しました。

ルフトハンザ・グループは、新型コロナウイルスの感染拡大による経済的な打撃を緩和するため、すでに経費削減に乗り出すと発表しており、新規採用を一時的に停止するほか、従業員に無給休暇を促すなどして人件費を抑える計画を実施しています。

なお、米国際情報サイトブルームバーグによりますと、IATA国際航空運送協会は昨年10月、コロナ世界的大流行による航空業界の損失額は同業界の9年分の利益に相当する計2010億ドル(約22兆円)に達する、との見方を示していました。

 


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