バイデン米大統領、「病気で明日死ぬ可能性も」
アメリカのバイデン大統領が、自身の健康状態に関する憶測や2024年に予定されている大統領選挙への再出馬をめぐり、「私は明日にも病気になり死ぬ可能性がある」と述べました。
来月80歳になるバイデン大統領は、2020年の大統領選に出馬して以降、同選挙でライバルとなったトランプ前大統領から健康問題や認知症罹患の疑惑をかけられてきました。
一方、リズ・チェイニー共和党下院議員は、トランプ氏が2024年大統領選の共和党候補となった場合、「新しい保守党」が結成される可能性があると警告しています。
バイデン大統領は24日月曜、インタビューにおいて自身の健康をめぐる憶測と2024年大統領選挙への再出馬の可能性に関する質問に答えて、「私を含めた他者の健康を懸念するのは、まっとうなことだと思う」と述べました。
続けて、「私にどれだけエネルギーがあり、どれだけの業務遂行能力があるかを判断する最良の方法として、人々は私を見て、まだ遂行するだけの情熱があるかどうかを口にすべきだ。彼らが私にまだ能力があると思うなら問題はないが、もしそう思わないなら、出馬しないよう促す必要がある」と述べました。
これまでで最年長のアメリカ大統領であるバイデン氏はまた、「今の時点では、あらゆる点で肉体的にも精神的にも健康だ」と主張しました。
バイデン氏の数々の失言や、飛行機のタラップを踏み外す、報道陣のカメラの前で自転車から転落する、その場にいない人物に握手の手を繰り返し伸ばすといった行動は、同氏の健康状態が良くないという憶測を高める一因となっています。
アメリカで行われたさまざまな世論調査の結果でも、大多数の国民が自国の現大統領の健康を懸念していることが示されています。