ロシア国連大使、「我が国へのイランの武器供与疑惑には根拠ない」
(last modified Sat, 10 Dec 2022 10:59:55 GMT )
12月 10, 2022 19:59 Asia/Tokyo

ロシアのネベンジャ国連大使が、自国がイランから武器を提供されたとする疑惑を否定しながら、「わが国の軍事産業は、他国の助けがなくても自身の目的を遂げることができる」と強調しました。

アメリカを筆頭とする西側諸国は、ウクライナ戦争が激化した数ヶ月前から、同戦争でロシアが使用する無人機やミサイルをイランが提供していると主張してきました。

イラン当局はこれを繰り返し否定していますが、西側諸国は依然としてそのような主張を続けています。

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は、このような西側の主張をめぐり、イラン政府がウクライナ戦争の勃発以前に「ごくわずかの数の」無人機をロシアに提供したことがあったとしながら、一方で、ミサイル供与に関しては強く否定しています。

イルナー通信によりますと、ネベンジャ国連大使は、現地時間9日金曜に行われたウクライナ問題を取り上げた国連安全保障理事会会合において、「西側は、イランからロシアへの武器供与について根拠のない非難を行い、そちらへ注意を向けさせようとしている。しかし我々は、この疑惑について繰り返し否定している」と述べました。

また、「ウクライナ当局は、西側の武器を使用して(同国東部の)ドネツクを完全破壊するつもりである」と警鐘を鳴らしました。.

そして、ウクライナ当局が西側諸国の政府により扇動されているとして、「彼らはドネツクの街を、文字通り無きものにしたいと思っている」と指摘しました。

アメリカ国家安全保障会議のカービー戦略広報担当調整官は同日夜、自国がウクライナに対し2億7500万ドルの軍事援助を行う予定であることを認めています。

アメリカはウクライナ戦争の開始以来、すでに約191億ドルの軍事・安全保障関連の援助をウクライナ政府に行っています。

9日には、同国のほかにもブルガリア議会が、自国から軍事援助物資をウクライナに送ることに同意しています。

 


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