EU上級代表が、ベラルーシの戦術核兵器配備決定に反応
3月 27, 2023 20:42 Asia/Tokyo
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ジョゼップ・ボレルEU外務安全保障政策上級代表
ジョゼップ・ボレルEU外務安全保障政策上級代表が、ロシアの戦術的核兵器のベラルーシ国内への配備を批判しました。
イルナー通信によりますと、ボレル上級代表は26日日曜、ベラルーシ国内へのロシアの戦術的核兵器の配備に関する報道に反応し、「ベラルーシのこの行動は、欧州安全保障に対する脅迫および緊張扇動という無責任な行動だ」としています。
また、「ベラルーシはまだ、この行動を阻止できる。EUは、さらなる制裁強化により対応する用意がある」と述べました。
ロシアのプーチン大統領は25日、ベラルーシの同意後に同国内にロシアの戦術的中距離核兵器を配備する、と表明していました。プーチン氏によれば、この決定は国連決議やNPT核兵器不拡散条約に反するものではないということです。
プーチン氏はまた、「ルカシェンコ・ベラルーシ大統領はしばらく前から、ポーランド国境に面した自国領内への戦術的核兵器の配備を提起していた」と語りました。
ルカシェンコ氏は2021年11月末に、NATO北大西洋条約機構に加盟する国々がポーランドに核兵器を配備した場合には、ベラルーシとしてもそれと同様の措置に訴える、と表明していました。
一方で、ウクライナ外務省も26日日曜、ベラルーシ国内への戦術的兵器の配備というロシアの決定に反応し、国連安保理緊急会合の開催を要求しました。
この声明では、「ウクライナは、米英や中国、そしてフランスがロシアの今回の決定に対し効力のある措置を講じるよう期待する」とされています。
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