ハワイの山火事、過去100年で最多の被害者数に

米ハワイの山火事による死者数が、同国の山火事被害としてはこの100年で最悪となる93人に達しました。

ハワイのマウイ島で8日火曜、数百マイルの近距離を通過したハリケーン・ドーラの影響により山火事が発生しました。ハワイ大学によれば、この地域諸島の一部ではほぼ毎年大規模な山火事が起きているものの、今回の規模は異例なものだということです。

米NBCによりますと、ハワイ州のグリーン知事はこの山火事による死者数を発表するとともに、この数はさらに増える可能性があるとし、「私たちがいままで経験したことのない大規模な自然災害で、復旧には途方もない時間がかかる」と述べました。

確認された死者数が93人となった山火事はまだ収束していませんが、現時点ですでに現代アメリカ史上最多の犠牲者を出しています。

近年で山火事の犠牲者数が最も多かったのは、85人が命を落とした2018年のカリフォルニア州での火事でした。

地元メディアによれば、焼失面積はおよそ880万平方メートルに上っており、西部の観光地ラハイナをはじめとした一部地域が甚大な被害を受けているということです。

アメリカのバイデン大統領は、軍を含めたハワイのすべての連邦機関に対して、鎮火作業に加わるよう命令を出しています。

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