ロシアが、EUボレル氏の侮辱的発言に強く反発
ロシア外務省のザハロワ報道官が、EUのボレル外務安全保障政策上級代表による侮辱的な発言に対し、「欧州は、他者を妬んで発言する破産者のようだ」と述べました。
ボレル氏は19日土曜、スペイン紙とのインタビューにおいてロシアを「経済的なドワーフ」と呼び、かつてアメリカの故ジョン・マケイン上院議員が述べた「ロシアは国の姿を装ったガソリンスタンド」という表現をもじり、「ロシアは核兵器を持つ者が経営するガソリンスタンドのようなものだ」と述べました。
同氏のこの侮辱的な発言は、ロシア外務省の反発を受けることになりました。
ザハロワ報道官は同日、国営メディア・リアノーボスチ通信とのインタビューで、「第一に、自分の性別を判断できないような人々は、最終結論が出るまで沈黙していたほうがいい」と述べました。
続けて、「第二に、EUはすべてを失ってもはや高品質の燃料を使用できない、破産者のようなものだ。ロシアは燃料輸出を変わらず続けているが、一方の欧州は、輸出が地域外に取られてしまっている」と指摘しました。
そして、「第三に、核兵器についてはEU諸国のうち1カ国が保有するのみであり、他は製造能力すらない。これらの国々はそのため誇るべきものが何もなく、妬みから(このような)反応を示している」としました。
また、同国のメドベージェフ安全保障会議副議長も、自身のテレグラムに「しばらくすれば西側当局者は変わり、疲れた彼らは協議や停戦を懇願し始めるだろう」と投稿しています。
ボレル氏のロシアに対する侮辱的な発言の一方、IEA国際エネルギー機関は、ロシアが欧州への天然ガス供給を完全に停止させれば、欧州は非常に厳しい冬を迎えることになると警告しています。