ロシア安全保障会議書記「日本は米の反露政策に協力」
8月 22, 2023 22:43 Asia/Tokyo
ロシア安全保障会議のペトロシェフ書記は、米国によるロシアや中国の国境付近での挑発行為について、日本もこれに協力していると述べました。
ロシア・スプートニク通信によりますと、ペトロシェフ書記は、東アジアの安全保障に関する会議で「米国は自らの覇権を保持するため、アジア太平洋地域に軍事インフラをカクダイシている」と述べました。
そして、「日本も、米による東アジアへのミサイル配備や軍事拠点設置に協力しており、ロシア極東地域の安全保障に脅威をもたらしている」と述べました。
その上で、「(米英豪の安保枠組み)AUKUSや台湾への武器支援、日米豪フィリピンの安保協力などは、米による地域での挑発行為の一例である」としました。
そして、「日本は防衛予算を急速に増加させ、武器購入やNATOの協力も拡大し、核保有すら企んでいる」と述べました。
中国をけん制するために米国が注力している「インド太平洋」という概念は、故安倍晋三元首相が初めて提唱しました。
安倍氏は第一次政権時の2007年8月、インド議会での演説で「インド太平洋における自由と繁栄の弧」を唱えました。
そして、中国を名指しすることなく、日米印豪の4カ国をこの「インド太平洋」の中核に位置づけ、第二次政権以降になると4カ国首脳による会合などが本格化しました。
「インド太平洋」が指す地域は政治的立場によって異なりますが、おおむねインド洋から西太平洋の一帯を指します。この地域には、上記4カ国のみならず、東南アジア諸国や太平洋上の島嶼国も含まれます。