世界で50歳未満のがん発症例が増加
9月 09, 2023 15:57 Asia/Tokyo
世界各地で50歳未満のがん発症例が著しく増えていることが、研究により明らかになりました。
IRIB通信によりますと、学術誌『Nature Reviews Clinical Oncology』に掲載された論文でこのほど、世界200カ国以上のがん発症が過去30年でおよそ80%増加しているという研究結果が発表されました。
この1990年から2019年にかけてを対象に行われた研究によれば、がんにより死亡するケースが昔に比べて増えており、早期発症がんで発症例と死亡例が最も多かったのは乳がん、死亡例の増加率が最も高かったのは腎臓がんと卵巣がん、発症増加が特に顕著だったのは気管がんと前立腺がんということです。
米テキサス大学のMDアンダーソンがんセンターのクリストファー・フラワーズ医師は、「これらの数字は驚くべきものだ」としながら、がんの主要な原因として、遺伝、不適切な食習慣、飲酒、喫煙、運動不足、肥満などを挙げました。
研究者らは、がん予防には肉や塩分の摂取を減らすことが不可欠だと指摘しています。