2月 04, 2024 18:55 Asia/Tokyo
  • ジョゼップ・ボレルEU外務安全保障政策上級代表
    ジョゼップ・ボレルEU外務安全保障政策上級代表

ジョゼップ・ボレルEU外務安全保障政策上級代表が、一触即発の状態にある西アジア情勢にアメリカのシリア・イラク空爆がもたらす結果について懸念を示し、「こうした行動は緊張の激化や紛争拡大に発展する可能性がある」として警告しました。

イルナー通信によりますと、ボレル上級代表は3日土曜夜、ベルギー・ブリュッセルでのEU外相らによる非公式会合の終了に当たって記者団に対し、「あらゆる攻撃は緊張の激化につながり、どんな火花もより大きな事件を招く可能性がある」と述べました。

イエメンのシーア派組織アンサーロッラーの政治局も同日夜、声明を発表してシリアとイラクに対する最近のアメリカの攻撃を非難するとともに、「アメリカの侵略行為は地域をより大きな紛争へと引きずり込み、世界の平和と安定にとっての脅威となる」と表明しました。

声明ではさらに、「イラクとシリアに対する軍事侵略は、パレスチナ・ガザ住民に対するシオニスト政権イスラエルの犯罪続行への加担という枠組みでなされたものである」とし、「アメリカは、地域の諸国民や各国を攻撃せずに、パレスチナ市民への侵略停止やガザ封鎖の解除を迫ることができたはずだった」と指摘しました

そして、「我々は、わが国の国民には自衛権があり、また再三にわたるアメリカの犯罪行為に等しい攻撃に対抗して自らの主権や治安を守るという権利があることを強調する」としました。

西アジアなどを管轄するUSCENTCOM・米中央軍は3日未明、米軍がシリアとイラクでの空爆において85拠点を攻撃したことを明らかにしました。

 


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