南シナ海での中国の灯台建設

中国とフィリピンの緊張がピークに達する中、中国政府は、南シナ海の4つ目の灯台が完成したことを発表しました。中国はさらに、「この海域で5つ目の灯台を建設しようとしている」としました。

ガッファーリー解説員

南シナ海にある無人島、南沙諸島は、長年、中国とフィリピンが領有権を巡って争ってきました。とはいえフィリピンと共に、ベトナム、マレーシア、台湾、ブルネイも領有権を主張しています。ベトナムは中国をこの海域や島の占有で非難し、この非難の延長で言葉の応酬がピークに達し、ベトナムではナショナリストによって中国系の多くの事務所や象徴が破壊されました。

中国は二カ国の強力な主張と彼らを支持する外国の存在に直面しています。このため、中国、フィリピン、あるいはベトナムがこの問題から撤退することは、一部の想像に反して簡単なことではありません。南シナ海の緊張の表れは実際こうした報道の中に隠されています。

中国の4つ目の灯台の建設、常設仲裁裁判所の判決、韓国のミサイル防衛システム配備への支持、このシステムの配備に対する北朝鮮の物理的反発、さらにはアメリカの拡張主義、軍事主義政策に対する中国メディアの全面的な戦争が脅威、警告のレベルを物語っています。

このため、地域では脅威のレベルに合わせた分析や解釈が提示されており、これに関して、中国メディアのアメリカを初めとする西側の南シナ海政策への攻撃を挙げることができます。中国は、灯台の建設を正当化し、これらの灯台はより確かな航行を整えるのに加えて、他の船舶にも、救援のサービスを行うものであり、南シナ海の航行の安全を改善するものだとしています。

中国が南シナ海に4つ目、5つ目の灯台を建設している中で、　オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は12日、中国の主張する南シナ海での権利を退ける判決を出しました。フィリピンは、「中国はこの海域の領有権を主張することはできない。なぜならこの中国の見解は海の法的取り決めに反するものだからだ」と述べていました。この取り決めは中国とフィリピンが署名したものです。

中国は、灯台の建設により、自国の艦船や戦闘機を南シナ海に派遣し、自らの力を安定させるために軍事演習を実施しています。こうした中、海域ではアメリカの艦船や軍用機がしばしば目撃されています。これは争いを過熱させたまま維持しようとしていることを意味するのでしょうか？両者共に問題を避けるつもりがない中、衝突発生の危険は回避できないのでしょうか？

時の経過により、新たな状況が生じ、こうした問いに回答が出されるのは間違いありません。