ニュース | 世界情勢:イランの平和を目指す連帯からガザでのジャーナリスト殺害、パレスチナ支持者の抗議まで
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殉職したカタール衛星通信アルジャジーラ記者のアナス・アル・シャリフ氏とムハメド・カリカ氏
ペゼシュキヤーン・イラン大統領が世界との友好関係と建設的な協力拡大を強調し、「我々は平穏と平和の発展への道において相互協力すべきだ」と語りました。
【ParsToday国際】この記事では過去24時間におけるイランと世界の重要なニュースとして、世界平和を求めるイラン、カタール国営衛星通信アルジャジーラの記者らの殉教、イギリスにおけるパレスチナ支持者数百人の逮捕、シオニスト政権イスラエルを批判する国連安保理の声明、シオニスト捕虜の家族による脅迫、そしてイスラエルの行動に対する中国の反対などを取り上げます。
イラン大統領:「世界平和のための協力は不可欠」
IRIB通信によりますと、ペゼシュキヤーン大統領は各国の新大使への信任状捧呈式で「イランはすべての国々と政治、経済、文化面で協力関係を築く用意がある」と強調するとともに世界的な連帯の必要性に触れ、「我々の住む小さな地球において、世界平和と繁栄のための協力は不可欠だ」と語りました。そしてガザ住民の殺戮という非人道的な行動を非難し、国際社会に対して戦争の停止および、パレスチナ人を支援するための即時行動を求めています。
国際社会の沈黙の影でジャーナリスト複数名が殉職
ガザ地区にあるシファー病院のモハンマド・アブ・サレ・サルミヤ(Dr.Mohammed Abu Salmiya)院長は「イスラエル政権によるガザ地区のアルジャジーラ記者のテントに対する攻撃で7人が殉職した」と発表しました。アルジャジーラは、シファー病院に隣接した記者用テントに対するイスラエルの無人機攻撃で、同局所属のジャーナリスト2人、アナス・アル・シャリフ氏とムハンマド・カリカ氏、そして同局カメラマン、イブラヒム・ザヒル氏とムハンマド・ノファル氏が殉職したと発表しています。またパレスチナの情報筋によりますと、今回の空爆でジャーナリストのムハンマド・アル・ハリディ氏とカメラマンのモミン・アリウェ氏も殉職しました。
英国でパレスチナ支持者が弾圧
英国警察は10日日曜、イスラエルによるガザでのジェノサイドに平和的に抗議していたパレスチナ支持者ら少なくとも372人を逮捕しました。イギリスでは、イスラエル政権反対派と親パレスチナ派活動団体支持者への弾圧が依然として続いています。イスラエルの犯罪に抗議するデモ参加者らは、パレスチナ人へのジェノサイドを非難するプラカードを掲げ、英国を含む西側諸国政府に対し、パレスチナ人へのジェノサイドへの幇助を停止するよう求めていました。一方で、英内相は、警察の行動と逮捕に謝意を示しています。
国連安保理、対イスラエル声明を発表
国連安全保障理事会の常任理事国である英国とフランス、そして非常任理事国3カ国は10日日曜、イスラエルによるガザ地区の完全占領計画に反対する声明を発表しました。この声明においては英国、フランス、ギリシャ、デンマーク、スロベニアが「イスラエルのガザ地区占領計画は国際人道法に違反する恐れがある」と指摘し、イスラエルに対し直ちにガザ占領計画決定の撤回を求めています。
中国:「ガザはパレスチナ国民のもの」
中国の傅聡国連大使兼国連代表は「ガザはパレスチナ国民のものであり、この地区はパレスチナ領の不可分の一部であって、その人口構成や地理的構造を変更しようとする行動は全て、最も強く反対・抵抗されるべきだ」と述べました。また、同大使は「軍事的優位性という幻想は捨て去らなければならない。即時停戦こそが人命を救う唯一の正しい道であり、ガザへの軍事攻撃の継続的な激化はさらなる殺戮と死をもたらすだけだ」と強調しています。
シオニスト捕虜の家族が脅迫行動に訴える
シオニスト捕虜の家族らは、パレスチナ抵抗勢力との合意に基づく捕虜釈放に関するイスラエル内閣の政策に抗議し、イスラエル政権経済を麻痺させると脅迫しました。またイスラエル野党側は、これらの家族及び占領地労働組合の代表者とのストライキ交渉を支持しています。シオニスト捕虜の家族は、今月17日に占領地の経済拠点を閉鎖するため広範な運動を行う意向を表明しました。この抗議行動は、ネタニヤフ・イスラエル内閣の政策に抗議し「兵士と捕虜を救うために閉鎖」というスローガンを掲げて行われているものです。