国際ニュース|イラン国連大使「イスラエルは平和への差し迫った脅威」/カタール首相、国連安保理の沈黙を批判
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イランのイールヴァーニー国連大使
イランのイールヴァーニー国連大使は、イスラエルが地域および世界の平和と安全にとって差し迫った現実的な脅威であると述べました。
【ParsToday国際】イールヴァーニー氏は11日、イスラエルによるカタールに対する攻撃をテロとして非難し、「カタール政府が国際法および国連憲章に基づき正当防衛の権利を行使することを、我々は断固として支持する」と述べました。
その上で、イスラエルがパレスチナで行っている民族浄化、レバノン、シリア、イエメンに対する度重なる侵略行為やテロ攻撃、イランへの犯罪的攻撃、そして今回のカタールへの空爆などが示すように、イスラエルは「地域および世界の平和と安全にとって差し迫った現実的な脅威である」と強調しました。
イランは、イスラエルが国際法を継続的かつ重大に侵害していることに対して、地域諸国と国際社会が迅速かつ断固とした対応を取る必要があると強調しています。
カタール首相、国連安保理の沈黙を批判
カタールのシェイフ・ムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アルターニ首相は、イスラエルによる攻撃に関する国連安保理の緊急会合で、「安保理には歴史的な責任がある」「野蛮さに対して沈黙すれば、信用を損なうことになる」と警告しました。
同首相はその上で、「我々は過激主義者に屈してはならない。パレスチナ国家の創設を通じて平和を追求しなければならない」と強調しました。また、イスラエルが無謀にも地域の安定を脅かし、あらゆる平和の見通しを弱体化させようとしていることを指摘しました。
国連安保理、イスラエル名指し避ける
11日の国連安保理緊急会合は、イスラエルがカタールの首都ドーハに対して行った空爆を非難しましたが、発表された声明ではイスラエルへの名指し批判は回避されました。イギリスとフランスが作成した声明文では、「安保理理事国は、緊張緩和の重要性を強調し、カタールへの連帯を表明し、カタールの主権と領土の一体性を支持する」とだけ記されています。
EU上級代表「ウクライナ戦争は数年続く可能性」
EUのカラス外務・安全保障政策上級代表は、ウクライナ戦争が今後1~2年続く可能性があると述べました。また、「悲観的な予測に基づけば、ウクライナは最終的にロシアに一部の領土を譲らざるを得ない可能性がある」とも指摘しました。
トランプ氏、ロシア無人機のポーランド領空通過に「この状況が終わることを願っている」
トランプ米大統領は、ロシアのドローンがポーランド領空を通過したことについて、「これは単なる誤りであった可能性がある」と述べました。さらに、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国領空への侵入は許容できないとして、ロシアに対してそのような行為を非難する意向を示しました。
オランダ、イスラエル製品の輸入を禁止
オランダのヴェルドカンプ外相は、イスラエルがヨルダン川西岸地区に設置している違法入植地で生産された製品の輸入を禁止することを発表しました。オランダ政府はまた、11日に公式声明を発表し、イスラエルのベングヴィル治安相とスモトリッチ財務相のシェンゲン地域内全ての国への入国を禁止したとしました。
ドイツ野党、EUのイスラエル制裁案を支持
ドイツの野党は、欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長が提案した、イスラエルへの財政支援停止について、「正しい方向への一歩だ」と評価し、ドイツ政府がEUによるイスラエルへの制裁を支持するよう求めました。
ベネズエラ副大統領、米に武力行使の結果を警告
ベネズエラのロドリゲス副大統領は、米国が同国に対する軍事行動を計画しているとされていることについて、「ベネズエラに対するいかなる軍事攻撃も、これまでに経験したことのない形で、米大陸全体を不安定にすることになる」と述べました。ロドリゲス副大統領はまた、米国やその周辺国の軍事的な動きを指摘し、「冷静であるべきだ。我々の領土に対していかなる侵略行為も考えてはならない」と警告しました。
イラン外相、イランへの軍事侵略を無視する欧州3カ国の姿勢を批判
イランのアラーグチー外相は11日、グテーレス国連事務総長との電話会談で、英仏独が米・イスラエルによるイランへの軍事攻撃を無視し、国連制裁の復活をちらつかせていることについて「無責任で法的根拠がない」と非難し、「こうした姿勢は問題を一層複雑にするだけだ」と述べました。