南シナ海を巡る日本の政策への中国の見方
中国が、日本がこの国と関係のない問題について今の立場を継続するなら、孤立することになるだろう、としました。
ガッファーリー解説員
中国が指摘しているのは南シナ海を巡る問題であり、中国によれば日本は時々この問題に介入してくるということです。日本のこの問題への介入は主に、ハーグの仲裁裁判所で中国に不利な判決が出された後に行われています。
日本は中国と、東シナ海にある尖閣諸島の領有権を巡って対立しているため、こうした裁判所の判決を自らの有利に利用しようとしています。このことは、日本もまた、尖閣諸島の領有権を証明するのに、この問題を仲裁裁判所に委ねる上で十分な証拠を有していると主張していることを意味します。
これに加えて、日本とフィリピンは中国に対して共通の立場を有し、あらゆる事柄から、両国はアメリカの支援を受けて、軍事力を増強する中で、領有権争いで勝利できることが明らかです。しか】、いまだに日本が仲裁裁判所に訴えを起こすことを示す兆候は見られていません。明らかにもしこのようなことが起これば、中国はいつもどおりの方法で裁判所の判決を受け入れず、それを根拠のないものと見なすでしょう。
しかしながら、これ以上に重要なのは、ロシアが中国の支持に立ち上がることです。というのも、もし日本が中国を提訴し、日本に権利があるとされれば、今度はロシアが訴えられかねないからです。
現実的な見方では、中国とロシアは戦略関係を有しており、この問題において、環境や治安面での圧力に対して互いの立場を支持するのは、間違いないといわれています。中国は以前、フィリピンの仲裁裁判所への訴えに対して、「この問題を解決できるのは二者協議だけだ」と述べました。
中国は現在日本に、もしフィリピンと同じ方法をとるのであれば、それは何の解決にもならず、これまで以上に孤立することは間違いないと警告しています。中国政府の関係者は、「80カ国以上と国際機関がこれまで、中国の南シナ海問題を巡る立場を支持しており、この中で、数カ国のみがハーグの裁判所の判決を国際法に準じたものだとして、支持している」と強調しています。
こうした中、ハーグの裁判所の判決では、南シナ海の天然資源の独占権、あるいは人工島の建設の権利が中国にあることを証明する歴史的根拠はなく、中国の主張は認められない、とされています。