中国とロシアがアメリカのTHAAD配備を強く非難
10月 12, 2016 20:33 Asia/Tokyo
中国とロシアが、韓国における迎撃ミサイルシステムTHAAD配備を決定したアメリカを非難しました。
フランス通信が中国・北京から伝えたところによりますと、中国とロシアの軍事高官は、第7回香山フォーラムの全体会議で、「このアメリカと韓国の行動は地域の安定にとっての脅威であり、世界で新たな兵器競争を開始することになる」と述べました。
アメリカと韓国は今年の夏、韓国にTHAADを配備することで合意しました。
中国の軍事高官はこの会議で、「アメリカは中国に対して軍事的優位を保つための口実として北朝鮮の行動を利用している」と述べました。
さらに、「THAAD配備は、朝鮮半島の平和や安定を促さないばかりか、この地域に軍事衝突の危険性を増す」としました。
また、「世界的に見て、アメリカのミサイル防衛計画の拡大の主張は、大規模な兵器競争につながる可能性がある」としました。
ロシアのアントノフ国防次官もこの会議で、アメリカと韓国のTHAAD配備の決定を非難し、「我々は一部の国が朝鮮半島の複雑な情勢を悪用しようとしていることを懸念している」と述べました。
北朝鮮は先月、5回目の核実験を実施し、国際的な非難に直面しました。これにより、北朝鮮に対する追加制裁行使に向けた努力が始まりました。
中国の国防大臣はこの会議で、アジアの情勢が不安な地域へのアメリカの干渉を非難し、「一部の国は単に軍事的優勢と自らの軍事連合の強化を追求している。彼らは他国の安全保障を口実に自らの安全確保に向けて努力しているだけだ」と述べました。
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