トランプ氏、「アメリカは他国の防衛費を負担すべきではない」
(last modified Thu, 20 Oct 2016 09:58:11 GMT )
10月 20, 2016 18:58 Asia/Tokyo
  • トランプ氏、「アメリカは他国の防衛費を負担すべきではない」

アメリカ大統領選挙の最後のテレビ討論会で、共和党候補のトランプ氏が、「アメリカはサウジアラビア、日本、ドイツの防衛費を負担すべきではない」と述べました。

イルナー通信によりますと、民主党候補のクリントン氏は、現地時間の19日水曜夜、ネバダ州のラスベガスで行われた最後の討論会で、「ロシアはアメリカで諜報活動を行い、選挙に影響力を行使しようとしている。トランプ氏はこれを支持し、それを奨励している」としました。

トランプ氏もこの中で、「ロシアのプーチン大統領はアメリカ政府とは異なり、シリアなどの地域政策において成功している」としました。

クリントン氏はさらに、「トランプ氏に対して信用はない。アメリカ大統領の権限にある核のコードをトランプ氏に与えるべきではない」としました。

トランプ氏はさらに、クリントン氏の私用メール問題を非難し、「クリントン氏は3万3000件の電子メールをなくし、何度も国民や議会、FBIに嘘をついた。彼女は刑務所に入るべきだ」としました。

トランプ氏は再度、アメリカの選挙における不正問題を繰り返し、「アメリカの選挙では不正が行われている。なぜならクリントン氏は重大な罪を犯しており、彼女に大統領候補の資格が与えられるべきではなかったからだ」としました。

トランプ氏はさらにこの討論会で、クリントン氏を、サウジアラビア、カタール、その他の国から資金を受けていると非難しました。

トランプ氏は、「クリントン氏は、女性に対して恐ろしい対応をしているサウジアラビアから資金を受け取っていながら、女性の権利について語っている」と強調しました。

さらに、自らに対する女性蔑視の非難について、「間違ったことはしていない。この問題はクリントン氏の選挙本部のでっち上げだ」としました。

また、「アメリカは防衛合意に関して協議しなおすべきであり、サウジアラビア、日本、ドイツの防衛費を負担すべきではない」と述べました。

一方のクリントン氏は、アメリカの銃携帯に関して、「アメリカでは年間3万3000人が銃により死亡している」と述べました。

また、「銃を携帯する人物の経歴を再確認し、改正を行うべきだ」としました。

さらに、「メキシコ移民の問題について「トランプ氏が移民に対して行おうとしていること、つまり1500万人の不法移民を特定し、彼らを国外に追放するには、多数の警官を必要とする」としました。

トランプ氏は税金を納めていないとするクリントン氏の非難に対して、「ウォール街のクリントン氏の資金援助者もまた、税金を支払っていない。クリントン氏は、上院議員の時代に、この法を改正するために措置を講じなかった」としました。

トランプ氏は、シリア・アレッポの状況についても、「アレッポの情勢は、クリントン氏の誤った決定から生じたものだ」と述べました。

さらに、イランとの核合意はアメリカの損害になるとしました。

19日夜の三回目のテレビ討論会は、クリントン氏とトランプ氏の最後の討論会となりました。

討論会終了直後に発表されたCNNと世論調査機関ORCによる合同調査では、クリントン氏がこの討論会の勝者とされました。アメリカ大統領選挙は11月8日に実施されます。

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