韓国大統領による北朝鮮についての表明
韓国のパククネ大統領が、北朝鮮の政府は不安定だとしました。
ガッファーリー解説員
パク大統領はさらに、北朝鮮の核・ミサイルの脅威を朝鮮半島全体の大きな脅威だとしました。先週、北朝鮮は二度にわたりミサイルを発射しましたが、どちらも失敗に終わりました。このミサイル実験の失敗は韓国の大統領の言葉を借りれば、北朝鮮の体制が不安定になっていることを示します。
もし北朝鮮の体制が本当に不安定であるなら、なぜアメリカとそのアジアの同盟国は北朝鮮への対抗措置を政策に入れているのでしょうか。
韓国は6万6千人の軍隊、日本も同様に数千人の軍隊により、多数の在韓・在日アメリカ軍と共に、数年前から事実上北朝鮮を軍事的に包囲しています。実際北朝鮮の核武装の理由は、こうしたアメリカとその同盟国の軍事戦略によるものです。このため、公平な立場からのみ、朝鮮半島のこれらの国々の行動を評価することができるでしょう。
もし核兵器が人類に対する脅威であるなら、なぜ韓国の与党議員の一部は高官との協議によって韓国の核保有を考えているのでしょうか。一国が存続するには大量破壊兵器の保有が必要なのでしょうか。
もしこの答えがイエスであるなら、主権や国益を守るためのこの権利が北朝鮮にも与えられるでしょう。北朝鮮は何度となく、アメリカは拡張主義、軍事主義的な政策により、北朝鮮を核武装させているとしています。
政治評論家の多くは、もしアメリカがアジアでの平和と朝鮮半島の核廃絶を目的とした人道的な戦略やアプローチを有していたなら、核・ミサイル実験の実施という北朝鮮の外交政策はなかっただろうとしています。
北朝鮮は、韓国は60年以上にわたり、地域のアメリカの政策に追従することで、地域のアメリカの政策を実行してきた、としています。一部の評論家は、こうした問題に集中し、北朝鮮は今も地域的、一部では国際的な支持を受けていると考えています。なぜならもし北朝鮮に被害が及ぶことになれば、中国やロシアも被害を免れないからです。アメリカの迎撃ミサイルTHAADの韓国配備に関する中国とロシアの最近の立場は、こうした見解を裏付けています。これに加えて、アメリカとそのアジアの同盟国の共同防衛計画に反対しているのは中国とロシアだけではありません。日本や韓国の国民の多くが一部の政党と共に、政府のアメリカ寄りの政策に反対しています。
おそらく政治体制の存続は、強力な軍隊の保有にかかっているとされていますが、それは一部であり、実際は国民の力によるところが大きいでしょう。韓国の大統領もこの問題について考えることができるでしょう。