国連人権高等弁務官が、ロヒンギャ族に関する調査を要請
2月 13, 2017 19:40 Asia/Tokyo
国連人権高等弁務官が、イスラム教徒のロヒンギャ族に対するミャンマーの治安部隊の犯罪に関する調査を要請しました。
ロイター通信によりますと、国連人権高等弁務官の報告では、ミャンマーの治安部隊は2016年10月から、人類に対する犯罪、民族浄化に一致すると見られる攻撃を開始することで、大量殺戮やロヒンギャ族の女性たちに対する集団暴行を行っている、とされています。
国連人権高等弁務官事務所は、目撃者の証言により、ミャンマーの治安部隊は子供、青少年、女性、高齢者を殺害し、すべての村に火をつけた、と表明しています。
以前、ミャンマー政府は、ラカイン州北部でのロヒンギャ族に対する人権侵害に関する疑惑の全てを否定し、「ロヒンギャ族に対する攻撃は、バングラデシュの国境付近で警官9人が殺害されたことを受けた治安部隊の報復措置だった」と述べていました。
国連人権高等弁務官事務所の報告を受け、ミャンマー軍は先週、「ロヒンギャ族に対する警察の犯罪に関する主張を調査するための作業グループを結成した」と発表しました。
こうした中、ミャンマーの内務大臣も、今週末までに警察の犯罪の主張に関して調査を行うことを約束しました。
国際機関の報告では、昨年10月から、およそ6万9千人のイスラム教徒がミャンマー軍に弾圧され、隣国のバングラデシュに逃げています。
ロヒンギャ族の難民問題を担当する国連の関係者2人は先週、「ロヒンギャ族千人以上が弾圧作戦で殺害されている可能性がある」と発表しました。
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