アメリカ大統領のエイズ対策費大幅削減に世界が懸念
(last modified Sun, 23 Jul 2017 11:01:50 GMT )
7月 23, 2017 20:01 Asia/Tokyo
  • アメリカ大統領のエイズ対策費大幅削減に世界が懸念

アメリカのトランプ政権による国際的な衛生プロジェクトの予算削減により、世界におけるエイズ対策の進展が危機に直面しています。

フランス通信によりますと、アメリカ・カリフォルニアのNGO団体は、「アメリカ政府が提案した2018年の衛生部門の予算案により、アフリカ人を中心とした83万人以上が、エイズの治療薬を受け取ることができなくなる」と発表しました。

国際エイズ学会のベッカー理事長は、「アメリカ政府の衛生部門に関する予算案が議会で可決されたことで、世界で人々の命が奪われ、エイズ対策に関するこれまでの進展が滞るだろう」と語りました。

専門家は、アメリカのエイズ対策費の縮小により、およそ20万人が、新たにHIVに感染し、2500万人以上のカップルが、避妊用の医薬品を手に入れられなくなるとしています。

アメリカは昨年、49億ドルをエイズ対策に割り当てましたが、トランプ政権の予算案では、それがおよそ10億ドルに削減されています。