イスラム諸国の首脳、ミャンマーの暴力の終結を要請
(last modified Mon, 11 Sep 2017 08:14:43 GMT )
9月 11, 2017 17:14 Asia/Tokyo
  • OICイスラム協力機構の科学技術会合
    OICイスラム協力機構の科学技術会合

イスラム諸国の首脳が、声明の中で、ミャンマーのイスラム教徒の難民の状況への対応、人道支援の移送、暴力の終結の必要性を強調しました。

イルナー通信によりますと、カザフスタンのアスタナで開催されたOICイスラム協力機構の科学技術会合に出席した、イスラム諸国の首脳は、最終声明の中で、ミャンマーの政府や軍によるイスラム教徒への暴力や犯罪に強い懸念を示し、この地域のイスラム教徒に対するミャンマー軍の攻撃の即時停止を求めました。

この会合に出席したイランのローハーニー大統領は、「OIC加盟国の首脳は、ロヒンギャ族の難民に支援を行い、イスラム教徒の虐殺を停止させるためにミャンマー政府に圧力をかけるべきだという見解で一致した」と語りました。

ミャンマーのイスラム教徒の難民

 

ミャンマーの政府や過激派仏教徒によるイスラム教徒の虐殺に対し、イラン、アフガニスタン、パキスタン、インドネシア、マレーシア、インド領カシミールなど、世界各国から抗議の声が上がっており、イスラム教徒に対するミャンマー軍の犯罪の停止を求めています。

国連の専門家によれば、ミャンマーでの暴力を理由にバングラデシュに避難したイスラム教徒の数は、30万人にのぼると見られています。

ミャンマー西部ラカイン州で、イスラム教徒に対する新たな攻撃が始まった先月25日以来、400人以上が死亡しています。

こうした中、未確認の一部の報告では、犠牲者の数は数千人にのぼるとも言われています。