国連が、ミャンマー政府軍によるイスラム教徒虐殺の事実を確認
(last modified Sat, 28 Oct 2017 10:47:28 GMT )
10月 28, 2017 19:47 Asia/Tokyo
  • ロヒンギャ族の難民
    ロヒンギャ族の難民

国連人権査察官が、初のバングラデシュ訪問を終え、ロヒンギャ族のイスラム教徒に対するミャンマー政府軍の暴力の実態を明らかにしました。

ロイター通信によりますと、国連のマルズキ・ダルスマン特別報告者が主導する国連人権査察団は、ミャンマー政府軍の弾圧による犠牲者の数ははっきりしていないとし、その実数は公表されている統計上の数字をはるかに上回る可能性がある」と語っています。

また、「このことは、ミャンマー西部ラカイン州の様々な集落の住民から聞いており、彼らは組織的犯罪の1つのパターンがあることを指摘している。それは、公然とした人権侵害につながり、数十万人の人々の権利を蹂躙した」と述べました。

この2ヶ月間で、60万人以上のロヒンギャ族のイスラム教徒が隣国のバングラデシュに避難しています。

この2ヶ月間で、60万人以上のロヒンギャ族のイスラム教徒が隣国のバングラデシュに避難しています。

また、この期間中に少なくとも6000人のイスラム教徒が死亡、8000人が負傷しており、ミャンマーのアウンサン・スーチー国家最高顧問兼外務大臣も、この事実を間接的に認める発言をしています。

ミャンマー政府は、ロヒンギャ族のイスラム教徒に正式な市民権を与えないまま放置しています。