2017年、アメリカで銃乱射による死者数が過去最高に
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銃
新聞USAトゥデイが、記事の中で、2017年はアメリカにとって銃乱射事件により最も多くの死者を出した年となったとしました。
USAトゥデイによりますと、今年の初めからこれまで、アメリカでは多くの人が死亡した乱射事件が近年において最も多く発生しているということです。
この報告によれば、アメリカにおいてこの1ヶ月の間に起こった2件の乱射事件のみで、84人が死亡しています。
この報告ではまた、多くの人が死亡した5件の乱射事件のうち、3件は2016年と2017件に発生しており、この事件で133人が死亡しているということです。
ここ最近では、ネバダ州ラスベガスとテキサス州で多くの人が亡くなった乱射事件が発生しています。
5日日曜、テキサス州で、元軍属のケリー容疑者が教会に集まっていた人々に向けて銃を乱射し、これにより27人が死亡、およそ30人が負傷しました。
ケリー容疑者は2010年から最近までアメリカ軍に所属し、ニューメキシコ州の空軍基地に配属されていました。
また、先月に発生したラスベガスの乱射事件でも、数百人の死傷者が出ています。
ニューズウィークによりますと、この乱射事件のパドック容疑者は、トランプ大統領の熱烈な支持者だったということです。
トランプ大統領は、この乱射事件の犠牲者の遺族に哀悼の意を示すメッセージを発したのみにとどまり、銃規制の支持者による大きな抗議に直面しました。
銃の製造業者によるロビーの、アメリカの共和党、民主党に対する影響力により、アメリカの政府と議会は、銃規制の強化に向けた対策を講じることがまったくできない状態にあります。
統計によれば、アメリカは銃を所持する人口の比率が世界で最も高い割合にあり、100人当たり90丁の銃を所持している状況です。