中国が、南シナ海へのアメリカ空母の配備を懸念
2月 17, 2018 20:01 Asia/Tokyo
中国外務省が、「南シナ海におけるアメリカの空母の配備は、同国が依然として中国を挑発しようとしていることを示すものだ」と表明しました。
イルナー通信によりますと、中国外務省の報道官は、南シナ海におけるアメリカの空母の駐留を批判し、アメリカの行動は挑発的だとした上で、「アメリカは、中国の国家主権や領土保全を侵害する権利はない」と語っています。
さらに、中国外務省は声明を発表し、「アメリカは、中国を脅威として提示するという無駄な努力を重ねている」とした上で、「南シナ海の海域は平穏を保っているが、アメリカはこれに波風を立てようとしている」としました。
アメリカは今月11日、挑発的な行動により、自国の艦船を南シナ海で領土問題の対立の焦点となっている島の1つの近辺を通過させ、この行動をこの海域における船舶航行の自由の証であるとしました。
アメリカでトランプ政権が成立して以来、アメリカの艦船が南シナ海を航行するのはこれで2回目です。
中国は、南シナ海全体のうちおよそ90%の領有権を主張していますが、フィリピンやマレーシア、ブルネイを初めとする一部の国も、この海域の一部の領有権を主張しています。